Town Snapshot 街並みスナップ


2008年 5月 その1

No02.渋谷川はその昔・・・


・渋谷川の現在
5月の渋谷川にはこいのぼりの風景が見られます。(恵比寿の通称たこ公園付近)
・渋谷川はその昔・・・
宮益坂から天現寺橋までの開渠河川2.6kmを渋谷川といい、その先の古川橋・一の橋・赤羽橋を経由し東京湾までの4.4kmを古川といい、渋谷は以前川を流れる水の色が赤茶けた色をしていたことから「渋色」の川と呼ばれていたことからその名がついたとされる一説があります。渋谷の地盤は関東ローム層という火山灰土の下に渋谷粘土層という水の浸透しにくい層があり、関東ローム層の鉄分が渋谷川に流れ込み赤茶色をしていたそうです。

下図は東京都建設局資料引用
渋谷川
宮益坂より上流は暗渠河川となっており隠田川(おんでんがわ)といい、1653年に江戸への水源確保のために造られた玉川上水の完成に伴ない四谷大木戸(現四谷四丁目交差点付近)水番所から分流することで水量が増えるようになりました。この頃から白米を食べる習慣が広まったので精米するための水車小屋が渋谷川流域には多く造られるようになりました。

明治時代には多くの水車事業が盛況で32社が水車業の登録をして事業を行なっており、この頃までは水質はきれいで蛍が生息していたといいます。

その後、産業の発展と伴ない市街地化が進み水車の役割を終え渋谷川は治水の役割が主となるようになりました。